夜に台湾を見る(与那国テレビ事情)

最近は衛星放送などで海外の放送を簡単に受信出来るようになってきましたが、地上波を直接受信することはかなり難しいこと。でもここ与那国ではそれが可能なのです。
与那国といわず、先島(宮古、八重山)諸島ではほんの十数年前まではNHKしか受信出来ませんでした。
宮古、石垣島では有線テレビ局があって、本島からビデオテープを取り寄せて放送していましたが、与那国はもっぱらNHK一本。
しかしその後与那国島にも中継局が開設され、やっと民放が受信できるようになりました。これとてほんの10年も前ではなかったと記憶しています。

そんな放送後進“国”与那国ではありますが、他の地域では決して見ることが出来ない台湾のテレビ放送が受信出来ます。
写真を見てください。まあなんとはっきりと映ること…。
電波状態が悪いとこれより見にくくなることもあるけれど、おおむね良好です。

台湾の地上波テレビ局は現在5曲。このなかで比較的はっきり見えるのが中国電視(CTV)、台湾電視(TTV)、中華電視(CTS)です。民視電視(FTV)と公共電視(PTS)は今回確認出来ませんでした。
日本の民放局は沖縄では3局なので、チャンネルを廻すと大変にぎやか。
勿論以前からここでは台湾のテレビが受信出来たのですが、最近では多くの民宿でもチャンネルがプリセットされているようです。
昼間台湾の島影か見えなくたって、夜になれば必ず台湾が見えるのです。(多分夜のほうが電波状態が良いはずなので。)

ちなみにラジオ局はこれはもう“混線”状態。ほとんど中国語の放送しか入らず、NHKが聞きにくい状況です。

残念ながら見ることが出来なかった方は中華電視(CTS)ホームページで"即時節目"(ライブ放送)が無料で見られます。

日本に続き台湾も2012年から地上放送が完全デジタル化しました。アナログ時代のテレビと違いチューニングがプリセットされているし、周波数がUHF帯となった為、現在では以前のように見ることが出来なくなっているかも知れません。(2013年5月加筆)

2013年5月 一部更新。


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