昭和42年7月、アメリカの占領下である沖縄に“日の丸”機が飛んだ。
 県民が長い間待ち望んだ沖縄の翼「南西航空」の誕生である。
 それまではエアアメリカ社が離島路線に就航していたが、機体の故障や不調による欠航が多く、利用者の評判ははなはだ芳しくなかった。
 そんな中、将来の日本復帰を視野に入れ、また自主運行出来る航空会社を自らの手で作り出そうとして設立されたのが南西航空である。
 日本航空の全面的な協力を仰ぎ、借り受けたわずか3機のプロペラ機でスタートした南西航空の歴史を、主に機材と路線を中心にまとめてみました。

スチュワーデス(キャビンアテンダント)制服の移り変わりもご覧いただけます。


月日機材路線その他
196706/20CV−240 1番機(JA5092)到着会社設立登記完了
06/21CV−240 2番機(JA5087)到着 
06/23ビーチクラフトH−18型機(JA5136)到着 
07/01 運行開始。那覇〜宮古、石垣、久米島、南大東線、宮古〜石垣線、石垣〜与那国線
制服1(1977年12月31日まで)
09/23CV−240 3番機(JA5125)到着 
10/01那覇〜久米島、南大東線(2日)H−18よりCV−240へ機材変更 
10/04ビーチクラフト機日本航空へ返還 
196803/15 YS−11ペットネーム(ゆうな、あだん、ばしょう)一般公募で決定。
05/31YS−11 1番機(JA8696)「ゆうな」到着 コンベア240
06/08YS−11那覇〜宮古、石垣線就航
06/09CV−240(JA5125)日本航空へ返還
06/20YS−11 2番機(JA8715)「あだん」到着
06/28CV−240(JA5087)日本航空へ返還 
12/27YS−11 3番機(JA8710)「ばしょう」到着 
12/28CV−240(JA5092)日本航空へ返還 ビーチクラフトH-18
12/28YS−11那覇〜久米島線、石垣〜与那国線就航
12/31YS−11那覇〜南大東線就航
197107/15YS−11 4番機(JA8778)「はまゆう」到着 
197202/17 初の本土チャーター便(那覇〜熊本)実施
05/15 本土復帰 日本航空法の適用を受ける
12/21YS−11 5番機(JA8787)「そてつ」到着 
197305/26DHC−6 1番機(JA8790)「さしば」到着 
12/26YS−11 6番機(JA8794)「ふくぎ」到着 
12/28 与那国線YS-11からDHC-6へ機材変更(進入コースの障害物の為滑走路1200m→800mに)
197403/25DHC−6 2番機(JA8796)「ばし」到着 
06/29YS−11 7番機(JA8795)「でいご」到着 
07/26 宮古〜多良間〜石垣線開設
08/14 南大東線、与那国線と同様にYS→DHCへ機材変更
197507/04YS−11 8番機(JA8775)「ひるぎ」到着 
07/20 那覇〜伊江線開設(海洋博期間中の76/01/18まで)
197605/20 石垣〜波照間線開設
06/14DHC−6 3番機(JA8802)「あじさし」到着 
07/24 DHC-6-300(南大東)那覇〜伊江線再開(77/01/30まで DHC-6にて)
11/30B−737−200導入決定(他候補DC−9、BAC−111、F−28)
12/15那覇〜多良間線開設
197701/28 B−737−200購入契約調印
197801/01  制服2(1987年06月30日まで)
06/30 那覇〜北大東線開設
07/06 那覇〜粟国線開設
07/17B−737 1番機(JA8443)到着 
07/24B−737JALへリース(〜10/15) 
08/22 那覇〜与論線開設(初の県外路線)
09/18DHC−6 4番機(JA8808)「ぎんばと」到着 
12/01 B−737那覇〜宮古線就航
197903/27B−737 2番機(JA8444)到着 
05/15 B−737那覇〜石垣線就航
08/10 那覇〜沖永良部線開設
08/24B−737 3番機(JA8445)到着 
09/21YS−11 2機(JA8696,8795)TDAへ売却 
198011/01 那覇〜下地線開設
11/03 那覇〜沖永良部線、与論経由に変更
12/04B−737 4番機(JA8467)到着 
198208/26B−737(JA8444)石垣島でオーバーラン 
10/08B−737 5番機(JA8475)到着 
198306/28 社長交代(増茂昌夫→庵原道久)
198406/26B−737 6番機(JA8492)到着 
198512/23 琉球エアコミューター(RAC)設立
198606/23B−737 7番機(JA8250)到着 
11/01 那覇〜松山線開設(本格的県外路線)
198702/11 YS-11初便(与那国)  那覇〜多良間線廃止
02/12石垣〜与那国線YS−11就航
02/15那覇空港第2ターミナルへ移転
02/17RAC 那覇〜ケラマ線開設
07/01 制服3(1999年03月31日まで)
11/01 与論〜沖永良部線廃止
198803/11 那覇〜岡山線開設
06/21B−737 8番機(JA8282)到着 
198907/22 B-737-400想像図羽田〜宮古線開設
ANK 那覇〜石垣線開設
11/16B−737−400購入契約調印
12/20RAC 那覇〜粟国線開設
199005/14B−737 9番機(JA8366)到着 
07/21B−767−300JALよりウエットリース(〜8/31) 
199106/01 那覇〜小松線開設
06/25 社長交代(庵原道久→奥野道夫)
07/01B−767−300JALよりウエットリース(〜8/31) 
10/28 ソウルへ初海外チャーター便運行(台風により岡山(27日)経由で実施)
199204/24B−767−300JALよりウエットリース(5月中旬よりSWAL塗装。〜93/03/15)那覇〜名古屋〜山形線開設
07/18 ANK 伊丹〜宮古線開設
11/14 日本トランスオーシャン航空(JTA)へ社名変更発表
11/16 ツインオッター6路線 RACへ移管
199301/08 那覇〜名古屋線JALから完全移管
01/20B−737 10番機(JA8577)到着 
03/16B−767−300JALよりリース(〜4/7) 
04/01 ANK 那覇〜宮古線開設
04/08B−767−200JALよりリース(ハイブリット塗装) 
04/22 那覇〜鹿児島線開設
06/24B−737 11番機(JA8528)JTA塗装で到着 
06/30 南西航空最終日

参考資料 「南西航空十年の歩み」「南西航空会社案内」「月刊エアライン」「航空情報」



戻る
南西航空写真館へ戻る